抗インフルエンザウイルス薬一覧

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各抗インフルエンザウイルス薬の特徴や注意点

抗インフルエンザウイルス薬

インフルエンザは、外来で医師から薬を処方してもらい自宅で飲んでよくなっていく場合がほとんどですが、患者さんの症状が重い場合には、入院で治療することもあります。
さまざまな抗インフルエンザウイルス薬が使われていますので、使い方や薬の値段などを表「抗インフルエンザウイルス薬の特徴」としてまとめました。

 

抗インフルエンザウイルス薬の特徴一覧表

種類 薬の名前( )内は商品名 適応 治療の場合の使い方( )内は薬の値段

M2イオンチャネル阻害薬

※ステップ1を阻害

アマンタジン塩酸塩(シンメトレル) A

112回服用

151.6円)

※アメリカでは効かなくなったため使用禁止

キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬

※ステップ2を阻害

S-033188

※開発中

A型・B

1回服用

(未定)

RNAポリメラーゼ阻害薬

※ステップ3を阻害

ファビピラビル

(アビガン)~

新型・再興型※1

125日間服用

※緊急時のみ。厚生労働大臣の要請で流通

ノイラミニダーゼ阻害薬

※ステップ4を阻害

オセルタミビルリン酸塩

(タミフル)

A型・B

125日間服用

2830円)
 

ザナミビル水和物

(リレンザ)

A型・B

125日間吸入

3058円)
 

ラニナミビルオクタン酸エステル水和物

(イナビル)

A型・B

1回吸入

4279.8円)
 

ペラミビル

(ラピアクタ)

A型・B

1回点滴静脈内注射

6216円)

 

※1新型:人から人に感染するようになった新たなインフルエンザウイルス。
※2再興型:過去にパンデミックを起こしたが、その後長期間流行していないと厚生労働大臣が定めているインフルエンザウイルスが再び流行したもの。

 

抗インフルエンザウイルス薬は、インフルエンザウイルスが体の中に入って増えていく各ステップをおさえる薬で、現在開発中の薬を含めると、4つのステップに効く薬がつくられています。
まずインフルエンザウイルスが体に入ると、人の細胞にくっついて細胞の中に入っていきます。
次に、M2イオンチャネルが関連してインフルエンザウイルスを包む殻が割れ(ステップ1)、中にある遺伝子が人の細胞の中に出ていきます。
この遺伝子が人の細胞の中でコピーされて増えていくのですが、増え始めに必要なのがキャップエンドヌクレアーゼ(ステップ2)というものです。
また、遺伝子が増えていくときに必要なのがRNAポリメラーゼ(ステップ3)です。

 

このようにして遺伝子が人の細胞の中で増えていくと、新たなインフルエンザウイルスができあがり、人の細胞から離れていきます。
この離れていく際に必要なのがノイラミニダーゼ(ステップ4)というものです。
このようにして、インフルエンザウイルスは人の体の中で、どんどん増えていくのです。
抗インフルエンザウイルス薬は、インフルエンザウイルスが増えていくステップに作用し、症状がこれ以上悪くなるのをおさえる働きをしています。

 

ステップ1〜4のどこに効くかにより、表に示した分類がされています。
この中で、現在、インフルエンザウイルスB型には、ステップ4をおさえるノイラミニダーゼ阻害薬という薬が使われています。

 

ノイラミニダーゼ阻害薬を使う時期と効果・副作用

B型インフルエンザに使われるノイラミニダーゼ阻害薬は、いずれの薬も症状が出てから48時間以内に使い始めることが必要です。
48時間以内に使うと、インフルエンザにかかっている期間をおよそ1日〜1.5日短くすることができるという試験結果があります。

 

1日〜1.5日とはいっても、不快な症状が出る期間や他の人へ感染する期間を短くすることで、学校や会社を休む日数を縮められるので、薬を使うメリットは大きいのではないでしょうか。
(インフルエンザ発症前と発症後3〜7日間はインフルエンザウイルスを排出するため、学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで出席停止」とされています。)

 

ノイラミニダーゼ阻害薬は、医師からの処方がないと買えない薬ですので、インフルエンザかなと思ったら、すぐに医師にかかりましょう。
検査をしてインフルエンザと診断されれば保険がきくので自分で負担する費用は少なくなります。

 

ただし、インフルエンザになった同居家族がいる高齢者などへ、インフルエンザの予防に使いたい場合は、医師からの処方であっても全額自己負担になること、予防は薬ではなくワクチンが基本であることを覚えておきましょう。
症状が出てから48時間以上たって使った場合には、インフルエンザウイルスが大量に増えてしまっていますので、症状は薬を使わない場合と同じようになると考えるとよいでしょう。
重症になるリスクが高い場合は、48時間をすぎても薬を使うことが考慮されます。

 

薬を使ったときには、下痢や吐き気など副作用がおこる場合があります。
ひどい副作用があらわれた場合には必ず医師に相談しましょう。
また、特に注意したいのは、ウロウロしたり突然走りだしたりなどの異常行動です。
薬を使うときの重要な基本的注意事項ですが、薬をつかっていなくてもインフルエンザの患者さんではおこるおそれがありますので、薬を使ったら小児や未成年者が1人にならないよう2日間は見守るなどの注意が大切です。


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