咳の役割|マイコプラズマ肺炎

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咳の役割|マイコプラズマ肺炎

肺炎は自分でも気が付かないうちに始まります。
病院に行くまでもないかな・・・と様子をみているうちに思いのほか長く続き、悪化することも。
長く続く咳は重い病気のサインかもしれませんので、早めに医療機関を受診しましょう。

 

咳には役割がある?!

咳は、自分の意思とは無関係に、無意識のうちに出ます。
ウイルスやほこり、塵、煙などから肺や気管、気管支を守るために現れる、体の自然な防御反応のひとつ。
また、気道に詰まった痰を取り除くときも咳が出ます。
痰には体にとって有害なウイルスや病原菌の死骸が詰まっているので、すみやかに排出しなくてはいけません。

 

咳が止まらないのはなぜ?

咳が出る原因は色々あります。
咳がどのくらい続いているのか、痰を伴うかどうかで原因が特定されます。

 

  1. 急性咳嗽

    1週間程度でおさまる咳で、原因の多くは呼吸器の感染症によるものです。
    流行性感冒(風邪)がほとんどですが、急性肺炎や気管支ぜんそく、細気管支炎、胸膜炎の可能性もあります。
    また、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎の疑いもあります。

  2. 遷延性咳嗽

    1か月程度続く咳で、マイコプラズマ肺炎はこれにあたります。
    その他、咳喘息、アトピー性咳嗽などが理由として考えられます。

  3. 慢性咳嗽

    2か月以上続く咳で、非感染性の疾患であることがほとんど。
    肺機能検査や胸部レントゲン写真には異常が見られない、咳喘息や後鼻漏症候群、副鼻腔気管支症候群の可能性があります。
    ただし、ごくまれに肺がんや肺結核の危険性もあるので、注意が必要です。

  4. 乾性咳嗽

    乾いた咳痰を伴わない空咳です。
    「コホ、コホ」とか「コン、コン」、「ケン、ケン」という高い音が特徴。
    急性の場合は過敏性肺炎や気胸が疑われます。
    長く続く場合は咳喘息や間質性肺炎、まれに逆流性食道炎の可能性もあります。

痰がからんだ咳痰とは、気道を覆う粘膜から出る分泌物で細菌やウイルス、埃などを包み込んだもの。
これらの異物は体にとって不必要なものなので、咳といっしょに体に排出されます。
「ゲホ、ゲホ」とか「ゴフ、ゴフ」というような低い音がします。

 

急性の場合は細菌性の肺炎や気管支炎、副鼻腔炎、胸膜炎などが考えられます。

1か月以上続く慢性の咳の場合は、肺水腫、気管支拡張症などのほか、肺結核や肺がんのような深刻な病気が隠れている危険性も。

 

マイコプラズマ肺炎は普通の肺炎じゃない?

マイコプラズマ肺炎の特徴のひとつは、普通の肺炎と違って聴診器による呼吸音の診察では異常がみつからないこと。
ではどんな検査をすると診断ができるのでしょうか。

 

レントゲン検査で肺炎が分かる

肺炎の疑いがあるときは胸部X線検査(レントゲン検査)をします。
健康な人の肺はX線写真に黒く写りますが、肺に炎症や腫瘍などの異常があると白い陰影が写ります。
肺炎なら境界があいまいなぼんやりとした白い影で、くっきりとした白い影は肺がんが疑われます。

 

肺炎にもいろいろある

肺炎は、高齢者や長期入院患者が病院の中で感染する「院内肺炎(HAPもしくはNHCAP)」と、病院外で日常生活を送る人が感染する「市中肺炎または院外肺炎(CAP)」に分けられます。
市中肺炎の方が約7割と圧倒的に多く、これには定型肺炎と非定型肺炎があります。

 

◆定型肺炎(細菌性肺炎)

肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ菌などに起因する肺炎のこと。

 

◆非定型肺炎(非細菌性肺炎)

マイコプラズマ菌、レジオネラ菌、クラミドフィラ菌などが原因で起きる肺炎。
この二つの肺炎を見分けるには、日本呼吸器学会が作成したガイドラインに従って6つの項目を確認します。

 

市中肺炎(CAP)における細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別方法

1)年齢:年齢60歳未満
2)基礎疾患:基礎疾患がない、あるいは軽微
3)咳:頑固な咳がある
4)聴診:胸部聴診上所見が乏しい
5)喀痰検査:痰がない、あるいは迅速診断法で原因菌が証明されない
6)血液検査:末梢血白血球数が10,000/μl未満である
※細菌性肺炎の場合は白血球の数が増えますが、マイコプラズマのような非定型肺炎では白血球の数が変わらないのが特徴です。

 

・1)~6)項目中4項目以上に合致した場合:非定型肺炎の疑い
・1)~6)項目中3項目以下に合致した場合:細菌性肺炎の疑い
・1)~5)項目中3項目以上に合致した場合:非定型肺炎の疑い
・1)~6)項目中2項目以下に合致した場合:細菌性肺炎の疑い

 

出典:日本呼吸器学会 呼吸器感染症に関するガイドライン作成委員会による、成人市中肺炎診断ガイドライン

 

このほか、マイコプラズマIgM迅速抗体検査を行うこともあります。
マイコプラズマに感染したとき血液中に作られるIgG型とIgM型特異抗体を検査し、陽性か陰性かで感染の確認を行う検査です。
ただし、陽性反応が出るのは発病してから1週間後。
早期の確定診断は難しいようです。

 

※定型肺炎と非定型肺炎では治療に用いる薬剤がそれぞれ違うので、治療の最初の段階でこれを見分けることはとても重要です。


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