インフルエンザには最新予防薬フルミスト

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注射嫌いな子供も大人も安心!フルミストで鼻からインフルエンザ予防接種

フルミストFluMist®とは

フルミストFluMist®とは、イギリスのアストラゼネカ社が開発した、鼻に噴霧して接種するインフルエンザワクチンのことです。
例年インフルエンザワクチンの何倍もの効果が証明されていることや、痛い注射をしなくて済むという利点により、年々承認国が増えています。

 

2003年に世界に先駆けて承認されたアメリカでは、FluMist® Quadrivalent(フルミスト4価ワクチン)の製品名で販売、使用されています。
※欧州では2011年に承認され、Fluenz Tetraの製品名で広く使用されています。
フルミスト
画像:Google画像検索「フルミスト」

 

Live Attenuated Influenza Vaccine【LAIV】(インフルエンザ弱毒生ワクチン)
と表現されることもあります。

 

日本でのフルミスト予防摂取の進捗状況

2015年9月、第一三共株式会社が、フルミストの開発・商業化に関する国内におけるライセンス契約をアストラゼネカ社と締結し、2016年春に既に申請をしたか?もしくは現在申請準備中のようです。

 

日本国内での正式名称は『鼻腔噴霧4価インフルエンザ弱毒生ワクチン』、製品名は「フルミスト」となります。

 

フルミストは日本でいつごろ接種できる?

日本では2016年10月現在、まだ承認はされていませんが、2014年ころより輸入代行会社より取り寄せ、患者へ処方しているクリニックがあります。
ただし、無認可ゆえに、健康被害が生じても補償はありませんので、その点はよく注意して接種を判断してください。
※医者は個人の判断で、日本では未許可の薬であっても、海外から直接個人輸入し、患者に処方するという事が可能なのです

 

フルミストの値段は?

約6,000〜10,000円ほどです。

 

高いという印象を受けますね。

 

米国では10年以上の実績、欧州では5年の実績があり、信頼度の高いインフルエンザワクチンです。
国も第一三共も、フルミストの承認申請のタイミングや状況に関する情報は公表していませんが、日本での承認もそう遠くないことでしょう。

 

承認されれば、価格ももう少し手頃になるかもしれませんね。期待したいところです!

 

 

気になるフルミストの効果

フルミストに含まれるインフルエンザウイルスは、25度という低温で激しく増殖します。
この環境下で何度も培養を繰り返すことによって、ウイルスの病原性をなくしていきます。これが、『弱毒性ワクチン』と呼ばれる理由です。

 

フルミストをヒトに接種すると、ヒトの体温は36-37度であるためウイルスにとっては高温な環境となります。
そのため、ウイルスの増殖のペースはかなり落ちます。

 

しかも、病原性がほとんど除去されていますので、ごくわずかな「局所感染」のみでヒトの体は免疫を作ることが出来るので安心です。

 

フルミストに含まれるワクチンの種類

インフルエンザAウイルス

開発当初は、Aソ連型、A香港型、B型の3種類のインフルエンザワクチンを含む、いわゆる3価型でしたが、2013年には、B型を山形系統とビクトリア系統の二つのグループに分けたことにより、4価となりました。

 

  • Aソ連型
  • A香港型
  • B型山形系統
  • B型ビクトリア系統

 

フルミスト接種の対象年齢

2003年当時の接種対象者は、5〜49歳でしたが、2007年に対象を広げ、2〜49歳となっています。

 

 

フルミストの効果の持続期間

なんと、摂取後約1年間は持続するとされています。
近年国内でも夏のインフルエンザ感染が確認されていますので、1年間有効とは、かなり大きなメリットですね!




通常の不活化ワクチンとは?

従来の季節型インフルエンザワクチンとは

  • A新型
  • A香港型
  • B型

が含まれています。

 

効果の持続期間は、摂取後2週間目から5か月間ほどです。

 

不活化ワクチンとの違いと生ワクチンの働きについて

ワクチンの種類、対象年齢、効果の持続期間、と違いを見てきましたが、特に大きな違いはフルミストが生ワクチンであることです。

 

まず不活化ワクチンの働きを見てみましょう

インフルエンザ注射

不活化インフルエンザワクチンは、筋肉内(米国)や皮下注射(日本)によって血液中に送られます。
そこでIgG抗体が作られます。体内にインフルエンザウイルスが侵入し増殖を始めると、血中でウイルスを攻撃し不活化します。

 

不活化ワクチンの最大のデメリットは、IgG抗体が血中にのみ留まってしまうため、鼻や気道の粘膜から侵入するウイルスを防げないことです。
A型はその組成を変異させますし、香港型はシドニー型とパナマ型に分かれて少し異なって変異します。その為対応できない年も存在したのです。
最近では、B型に対する効果も薄れてきたといわれています。

 

フルミストの生ワクチンの働き

フルミストの生ワクチンは鼻から噴霧されると、鼻の粘膜でウイルスが増殖し、鼻や気道においてIgA抗体を作ります。そして鼻や気道に潜り込み、侵入してきたインフルエンザウイルスを直接攻撃して破壊します。

 

また、生ワクチンのウイルスが増殖すると、自然感染に近い状態になるため、免疫細胞:CD8陽性T細胞が活性化され、侵入してきたインフルエンザウイルスが組成を変異させたとしても(株が違っていたとしても)攻撃力を維持して結果重症化を防ぐことができるわけです。

 

フルミストはどこでどのように接種するのか?

フルミスト噴霧

画像参照:http://secondnexus.com/
図のような専用器具を用いて、左右の鼻それぞれに0.1mlずつ噴霧します。

 

原則1回接種です。
2回接種の対象者:2〜8歳の子供で、過去に一度もインフルエンザ接種をしたことがない、インフルエンザに感染したことがない場合。

 

現在日本でフルミストの予防接種を採用している病院を検索するには、「フルミスト 病院 検索」などのワードで探すことが出来ますよ。お試しくださいね。

フルミストの副作用は

鼻に直接生きたウイルスを送り込むため、鼻水、鼻づまりが約半数の方に見られます。
その他、頭痛、咽頭痛、咳、倦怠感、イライラ感、吐き気、筋肉痛などの報告があるようです。
いずれも重い症状ではなく、また接種した人がインフルエンザを発症したり二次感染したという報告はありません。

 

フルミストが使えない人は

  • 妊娠中・授乳中の女性、2歳未満、50歳以上の人
  • 授乳中

  • 5歳以下の子供で喘鳴がある、もしくは喘息がある子供
  • 17歳までの子供で長期間アスピリンを服用している人
  • 卵やスプレーに対してアレルギーがある人
  • インフルエンザワクチンにアレルギーを持っている人
  • 心臓・肺・肝臓・神経系の疾患、糖尿病、貧血、免疫不全などの慢性疾患がある人
  • ひどい鼻炎がある人
  • ギランバレー症候群を患ったことがある人
  • 稀な神経系の疾患を患ったことがある人
  • 6週間以内にインフルエンザワクチンを接種した人

 

2016年のインフルエンザ予防接種はどうする?

2016年も10月からはじまりますが、今年のインフルエンザの予防接種はフルミストでやりたい!と興味を持った方も多いでしょう。
国内では、既に数年前から摂取している人も多くいます。

 

しかしながら、気になる記事を発見しました。
参照:(英文です)
http://www.aafp.org/news/health-of-the-public/20160623laivvote.html

 

予防接種実施に関するアメリカ疾病管理予防センター(CDC)の諮問委員会=米国予防接種諮問委員会(ACIP)の発表によると、2015-2016年期のフルミストの効果は、普通のワクチンと大して変わらない。2016-2017年期は「フルミストよりも従来の注射型を摂取すべき」と勧告しています。

 

2013-2016年の実績データをもとにした勧告です。
この勧告を受けて、日本でも今年2016年はフルミストを導入しないクリニックが増えるかもしれません。

 

国内にフルミストの対抗馬誕生か?

国立感染症研究所の感染病理部長、長谷川秀樹氏率いる感染病理部チームが、独自の経鼻ワクチンの臨床試験に着手しています。

 

その名も粘膜ワクチンアジュバンド

 

参照:http://idsc.nih.go.jp/training/20kanri/006.html

 

アジュバンドは年齢制限がなく、全身の粘膜を防御し、どんな流行株にも有効、完成すればフルミストの効力を上回ることが期待されます。

 

もしかして、アジュバンドの方が日本での承認が早いかもしれませんね。

海外からの観光客

 

 

海外渡航者が増えた現代、そして4年後のオリンピックに向け海外からの観光客が増える今後は、夏のインフルエンザ流行も必ず増えてきます。
痛くない予防接種、1年も有効な予防接種はかなり貴重な存在になることでしょう。